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「Rainbow Magic」

2009.10.07 RELEASE
UMCC-1038 ¥3,000 (tax in)
MILESTONE CROWDS / UNIVERSAL JAPAN
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デビュー20周年を記念する5年ぶりのオリジナルアルバム。先行シングル「LOV」「Black & White」を含む全16曲が織りなす高野流ポップスの到達点、それはゼロ年代の終末に放たれたポップミュージックの魔法。時代を超える言葉とメロディ。
細野晴臣、高橋幸宏、亀田誠治、ハナレグミ、原田郁子など多彩なミュージシャンがゲスト参加。忌野清志郎との共作曲「今日の僕は」、さらに「虹の都へ」の2009年バージョンも収録。そしてCDのアートワークには、高野寛自身によるイラストやコラージュ作品がふんだんに散りばめられている。

M-01.Hummingbird(作曲 / 編曲:高野 寛)
M-02.LOV(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-03.道標(みちしるべ)(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-04.Timeless(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-05.初恋プリズム(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-06.each other(作詞:高野 寛 / 田中 花乃 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-07.CHANGE(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-08.今日の僕は(作詞:高野 寛 作曲:高野 寛 / 忌野 清志郎 編曲:高野 寛)
M-09.小さな"YES"(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-10.季節はずれの風吹く街で(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-11.Winterlude(作曲 / 編曲:高野 寛)
M-12.PAIN(作詞 / 作曲:高野 寛 編曲:亀田 誠治)
M-13.明日の空(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-14.あけぼの(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)
M-15.Black & White(作詞 / 作曲:高野 寛 編曲:亀田 誠治)
M-16.虹の都へ(ver.09)(作詞 / 作曲 / 編曲:高野 寛)

produced by 高野 寛 / 亀田誠治 (M12,15)

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「Rainbow Magic」について 高野寛

 

ずいぶん前から、今度のアルバムが自分にとっての「第二のデビュー盤」になる予感がしていた。

こんなに準備期間や曲のストックに恵まれて制作に入るのは初めてだったし、前作からの5年間にバンドやセッションで得たものもとても大きかった。音楽家(ギタリスト)として得難い経験をしたけれど、逆にプレイヤーとしての自分の器もわかって来た。いろんなボーカリストと共演して、自分にしか歌えない歌があることにあらためて気がついたのだ。

歌を歌いたくなった。初めての気持ちだった。

 

最初の扉は、亀田誠治さんが開いてくれた。

亀田さんとはのべ4ヶ月近くの時間をかけて、ミーティングとメールのやりとりを重ねた。選曲もサウンドも全てゆだねてシンガーソングライターに徹した。壁を越えたくて毎日のように曲を書いていた。
「歌いたいこと、伝えたいことは何?」一番根っこにあるテーマに向きあう、辛く長い冬だった。
冬を越えて掴んだ、確かなものが胸に残った。

 

次の扉を開いてくれたのは、清志郎さんだった。

清志郎さんが旅立った5月、あの日を境に、世界は変わった。

ずっと清志郎さんばかり聞いていた。歌声は新しい世界の空の上から虹のように降り注いで、乾いた心に深く染み込んできた。よく知っていたつもりの曲がまるで違って聞こえて、思春期の頃みたいに影響をうけた。この歳になってこんな音楽体験ができるなんて思ってもみなかった。それは大きな贈り物だった。

幸い歌の録音までには十分時間があった。物足りなさを感じていた歌詞は全て書き直した。文字を見なくても歌が届くように吟味して、声が導くことばを探した。ことばが届く歌を探した。

 

レコーディングにはみんなが呼び込んでくれたマジックがたくさんあった。
丁寧に、でも作り込みすぎないように。うまく行ったと思う。

 

8月のある日、「Rainbow Magic」というタイトルが急にひらめいた。

まだつかみ始めたばかりのあたらしい歌と自由。

そして、魔法がまたここに戻ってきた。

 

 

1.Hummingbird:幕開けに意外な曲を。「ハミングバード」はハチドリという小さな鳥の名前。そしてレコーディングで多用したアコギの名前。

2.LOV:「愛」を新鮮に言いたくて「LOVE」じゃなくて「LOV」に。pupaのメンバー3人(幸宏さん、権藤君、堀江君)に参加してもらった。歌詞はpupaで試したミニマルな方法の発展形。

3.道標(みちしるべ):世紀末からミレニアムにかけて、「夜空のムコウ」をよく弾き語りで歌っていた。あの頃は今よりも未来が輝いて見えた。今は楽観的な希望の持てる未来と、危機的な課題が共存している複雑な時代の交差点にいる気持ちだ。ゼロ年代はきっと、20世紀と21世紀の「のりしろ」みたいなものだったんじゃないかと最近思う。

4.Timeless:90年代ぽい曲。軽快に。この曲にもpupaのメンバー3人が参加。

5.初恋プリズム:1994年に書いたメロディーと2006年に書いた歌詞と録音データに今年手を加えて。曲調がややマニアックなので、詞はさわやかに(笑)

6.each other:2000年作。当時の録音データを元に再構築。 この文を書いている2009年8月下旬、地震が多い。

7.CHANGE:3年以上前、オバマの「CHANGE」より前に書いていた曲。ナタリーワイズやpupaで追求してた「静かな歌」の世界。原田郁子ちゃんと同じブースに入って同時に歌ったら、マジカルなテイクが残せた。細野さんのベースはやっぱりすごかった。

8.小さな‘YES’:2005年にTFMの「小さな‘YES’」キャンペーンのために書き下ろした曲。ジョンとヨーコの出会いの物語がモチーフ。今この曲を歌う時、僕の中ではジョンと清志郎さんが重なって見える。

9.今日の僕は:1992年に清志郎さんと二人でリハスタに入って作曲したときのデモ音源を元に。清志郎さんならこんな風に書くんじゃないかと、稚拙だった詞の一部を書き直して楽器を重ねて、歌った。つまり17年前の清志郎さんがアコギとコーラスで参加。その横で17年前の僕もギターを弾いて歌ってる。音のタイムマシン。

10.季節外れの風吹く街で:いつのまにか「天気予報」の呼び名が「天気概況」になっていた。異常気象なんて日常茶飯事、ゲリラ豪雨やらなんやらで明日の天気は誰にもわからない。未来も空と同じ、誰にもわからないし、ずっと雨降りじゃない。

11.Winterlude:冬の歌だけアルバムになかったので急遽作った、winter's interlude。

12.PAIN:亀田誠治プロデュース。ストレートだけど、今の自分にしか書けないラブソング。

13.明日の空:ある日ハナレグミこと永積タカシ君が、コーラスパートの確認のためにひょっこりギターを持ってスタジオにやって来た。打ち合わせが済んだから忘れないうちに録っておこうか、と、仮にセットしたマイクで二人で歌ってみたら、それがそのままOKテイクになってしまった。スタジオに風が吹いた。

14.あけぼの:ピアノの黒鍵でメロディーを書いたのが1994年。99年には詞も出来ていたけれど、今まで世に出なかった曲。インストバージョンはナタリーワイズで「遠い地平線」として録音している。

15.Black & White:亀田誠治プロデュース。去年、ハナレグミの「光と影」が誕生したのと同じ頃に、偶然僕もこの「闇と光」の曲を作っていた。この前イベントで「ベステンダンク」と「虹の都へ」の間にこの曲を歌ったら、不思議なくらい違和感がなかった。

16.虹の都へ:2年ほど前まで何年間か、この曲を歌わない時期があった。代表曲でありながら、一人歩きしてしまった虚像でもあり、封印したいとすら感じたこともあった。でも最近あらためて聞き返して「いい曲だな」と思った。原曲のイメージがあまりにも強くてリアレンジするのは簡単ではなかったけれど、サウンドがうまくはまった瞬間に、詞とメロディが新しい命を得たのは嬉しかった。

 

 

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