2021.4.13(火)Tik Tokやらせてもらってます

もう何年も「させていただきます」の使い方が、気になっていて。


今日、言語学者の椎名美智さんの「氾濫する『させていただきます』表現、言語学者が解説する“ここまで使われる理由”」という記事を読んで、そのモヤモヤの理由が分析されていたので、とても腑に落ちたところですが。




たまたま数日前に「させていただきます」問題に関して、こんな文章を書いていたんです。


---------


昭和の生まれなんで、日本語が変わってゆくさまを、平成〜令和とつぶさに見届けてきたわけです。


例えば「1万円からお預かりします」「○○の方でよろしかったでしょうか?」的な(*「的な」は平成以降発生した言葉ですね)、「バイト敬語」と呼ばれる言葉遣い。日々接しているうちに、いつしか違和感も感じなくなっています。自分が接客する立場になることもないので、自分から口にしたことはないですが、ナチュラルに言えそうな気も。




その他に、もう一般的になって何年も経つのに、いつまで経ってもこそばゆい表現がいくつかあります。


一つ目は、誰かが自分の両親を公で語るときに「お父さん」「お母さん」と呼ぶのを聴いたとき。「え、何がダメなの?」と思った方も多いかもしれません。僕の感覚だと、自分の親のことは人前では「父」「母」と言わないと、甘ったれた子供っぽい感じがします。


例えば、僕が普段の会話で「ひろしは、結構よく寝るんだよね」なんて口にしたら、皆さんドン引き(*これも平成生まれの言葉ですね)だと思いますが、大人が人前で「お父さん」「お母さん」と話しているのを聴くと、同様にすごく子供っぽく感じてしまうんですよね、僕は。56歳で「僕」も、一般的にはどうなのか?とふと思いましたが、そこはスルーしつつ。


とはいえ、21世紀以降、時々有名司会者や政治家にも「お父さん」「お母さん」と公言する方がいるので、もうそこに気恥ずかしさを感じるのは少数派になりつつあるのかもしれません。




難しいな〜と思うのは、団体やグループの「さん」付け。例えば取引先の会社には「さん付け」しないと失礼なのは、感覚的に分かります。同様に、バンドやアイドルグループのことを話すとき「さん付け」するのも、半ばマナーになりつつあります。


以前ラジオで話していたある新人バンドが、影響を受けたアーティストは?と聞かれて「ビートルズさん」と答えた時は、流石にズッコケました(*ズッコケは昭和...)。「ローリングストーンズさん」「クイーンさん」「セックスピストルズさん」... w (個人的には「w」より「笑」の方が使いやすいです。「草生える」はちょっと... そういえば「Orz」って使わなくなりましたね)海外のバンドの「さん付け」は、いろいろ無理がある印象。


日本のバンドに対しては、2021年現在、特に若手がベテランバンドのことを話す時に、「さん」付けしないと不遜な感じに聞こえるくらいのムードはある気がします。「Mr.Childrenさん」「スピッツさん」.... んー、わかっちゃいるけど違和感は否めない昭和の生まれです。



そして、最大のモヤモヤ案件、「させてもらう」問題。


例えば、アーティストのインタビューやコメントで、「紅白に出させてもらって」「大きな舞台に立たせてもらって」とコメントすると、「努力の末、成功を掴みました」というニュアンスと「皆さんのおかげです」という感謝が感じられて、好感度がUPする気がします。


対して、「CD発売させてもらって」「ツアーさせてもらって」「アーティストさせてもらって」これ、どう思いますか?僕は、どれも自分たちが能動的に形にしたものなのに「させてもらうの?」という気がして、ちょっとモヤるんですよね(*「モヤる」も平成言葉ですが、好きです)。アーティストは作品やパフォーマンスを「商品」として、その対価で生計を立てているわけで、そこまでへりくだる必要あるのかな?と思ってしまいます。


(その違和感の理由について、前述の記事によれば、『昨今の「させていただく」の用法には相手の存在が実際にはなく、敬意が相手に向かっていかない。むしろ、自分は丁寧な人である、と自分の品位をあらわすマーカーとなっている』からだそうです)


とはいえ、言葉はいつも変わっていくものだし、こんなことを長々煎じ詰めていること自体若い人には無意味なんだろうな、とも思います。




そんな感覚のジェネレーションギャップを埋めたくて(これは本音です)、少し前からTik Tokをやらせてもらってるんですが(*今、Tik Tokのことだとナチュラルに「させてもらう」が使える気がしました)、「おすすめ」の動画を見ているだけでクラクラします。フォロワー、108人から伸び悩んでいます(笑)15秒〜60秒の動画が、放っておくとずっとループする世界。そのスピード感、ジャンク感を、竹下通りを突っ切る気持ちで社会見学して、もとい、させてもらってます。




さっき、ポルトガル語でプロフィールを書いてるギタリスト(多分ブラジルかポルトガルの人)からフォローされたのでフォロー返ししました。若い人はもちろん、世界と繋がるきっかけになるといいなと。



632回の閲覧

最新記事

すべて表示