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2023年4月6日(木)Season Circle

気がつけば、今年はまだ一度もブログを書いてなかった。

何かと忙しく、落ち着いた頃に書こうと思っていたら、タイミングを逃してしまった。




昨年4月末に、敬愛する小坂忠さんが天に召された。

それから一年に満たない今年の1月11日、高橋幸宏さんも逝ってしまった。

そして、1月29日にシーナ&ロケッツの鮎川誠さんが、そして2月10日にはデザイナーの信藤三雄さんが、2月14日にはムーンライダーズの岡田徹さんが、さらに、3月28日には、坂本龍一さんも......


自分にとって、親戚同様に親しい方々ばかりだ。そして幸宏さんと坂本さんの二人は言うまでもなく、「YMOチルドレン」の自分にとっては親のような存在だった。


海外でも、今年に入ってからジェフ・ベックやバート・バカラック、ボビー・コールドウェル、テレヴィジョンのトム・ヴァーレイン、デヴィッド・クロスビーなどが相次いで世を去った。




あまりにも続く訃報、そして闘病中の友人知人も多い。 打ちひしがれて、ついこんなツイートをした。


雨の東京。体調は◎。
何人もの友人知人が、大変な状況になっている。
2023年 この感じ、なぜ?
日常のすぐ近くに蟻地獄のような穴がぼこぼこ空いてて、うっかり足を滑らすとあっというまに落ちていくような….
自分はそこから少し離れた場所でなんとか普通に暮らす。


それを読んだ同世代の古い友人は、「俺らもそういう歳になったってことだよ」と、慰めてくれた。


確かに亡くなった方々はほとんど70歳以上ではある。でも中には、僕と同い年(58歳)のSSW / ベーシスト・有賀啓雄くんや、51歳だったHi-STANDARDの恒岡章さん、34歳でこの世を去ったSUMIKAのギタリスト・黒田隼之介さんなどもいる。

Rest In Peace, Rest in Power for them.




幸宏さんの訃報を知った3日後に、京都で今年初めてのワンマンライブがあった。まだ一般には公表されていない時で、誰にも言えず、いつもどおりライブをやるのが精一杯だった。翌週、ニュースが流れた4日後に、渋谷でワンマンがあった。幸宏さんへの想いは選曲で表現して気持ちは歌に込めた。MCでは幸宏さんのことは何も言わなかった。言えなかった。


一方で、「ライブ中の声出し禁止」のお達しがついに解かれ、今年のライブから、「夢の中で会えるでしょう」(坂本龍一さんのプロデュースで完成した曲)のコーラスパートをお客さんに歌ってもらう演出を再開した。やっとこの瞬間が戻ってきたんだ、という感慨はひとしおだった。何度歌っても、しみじみ想う。





長すぎた冬のようなこの3年間、誰もが疲れ、いらだち、傷つき、時には病み、命を落とす人も増えた。(*死者数が例年の水準をどれだけ上回ったかを示す「超過死亡」が、2022年に最大約11万3千人に上ったという。COVID19が影響しているとの見方もあるが、官房長官は断定できないと言った。https://jp.reuters.com/article/matsuno-presser-apr6-idJPKBN2W304R


ずっと耐えてきた様々なコロナ禍の制限はいつしかほとんど解かれて、マスクを外す人も増えてきた(僕はずっと前から、この時期は花粉症でマスクが手放せないが)。繁華街や観光地には、海外からの観光客も激増している。


世の中が動き始めたら、仕事も急に忙しくなった。昨年までのマイペースで働くスピード感に慣れすぎてきたので、今は以前の感覚を取り戻すのに精一杯。 でも音楽は楽しい。仕事でありながら、音を出したり創ることで瞑想や治療のような効果もあると思う。だから忙しさの割に疲れもあまりなくて、体調はいい。




今年の春の訪れはとても早くて、東京の桜はもうほとんど散ってしまった。初夏のような日差しも降り注いで、路傍に色とりどりの花が咲き始めていた。いつもならゴールデンウイークの頃に満開になるツツジが、2〜3週間勇み足で咲き始めている。





今も毎日、朝目が覚める度に、幸宏さんと坂本さんの居ない世界のことをふと考えてしまう。そして、ここにいる自分たちに残された時間を、自分たちにしかできないことを、あとどれだけできるだろうか?とふと想う。


やれるだけ、やる。恩師を見送るたび、その気持ちは強くなる。


桜が散って、緑が萌え、花が咲き、虫たちが舞う、春の終わり。季節は巡る。時は過ぎる。

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